Ohuhu イラスト講座
水着の女の子と青い海の塗り方
今回は、水着姿の女の子と青い海を描いてみました。
背景だけでなく、キャラクター部分も解説していきますのでぜひ最後までお付き合いください!
使用する色
海を塗る際に使用した色です。
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PB10 / BG68 / BG4 / BGⅡ03:透明度の高い、ターコイズブルーの海を書きたかったので、緑がかった青のPB10を選びました。BG68とBG4でグラデーションを作り、 BGⅡ03で波の影を描きます。
Ohuhuマーカーペンを使って着色していく
今回の線画はこちらです。背景は四角の枠で囲っていて、この中に海を描いていきます。
①女の子の肌を塗る
まずは、R18とR20を使って肌を塗っていきます。
先にR18でベタ塗りし、赤みの強い部分をR20で重ねます。
R20で塗った後は、R18で伸ばしてください。
肌の影になる部分は、BG4を使います。具体的には、首の下、肩、浮き輪の下などです。
グレー系の色で影を塗ってもいいのですが、今回は海の青が影に反射しているイメージを表現したかったので、BG4を選びました。
肌を塗り終わったら、次は髪の毛です。
WG4を使って塗っています。筆の先で払うようにして塗ると、髪のツヤ感が出ます。
ここにも薄くBG4を重ねて、髪の毛に海の青さが透き通っている様子を表現します。
麦わら帽子を塗ります。BR2、YR2、Y11を使って塗っています。
まずはYR2で全体を塗っていきます。その後BR2をちょんちょんと載せていきます。
それにより、麦わら帽子の網目の質感を表現します。
Y11は影になる部分に塗ります。
水着を塗ります。まずはBG4で影となる色を塗っていきます。
ブレンダー(0番)も使って、影色をぼかしていきます。わずかにR18も重ねています。
浮き輪をY1、Y2、Y3で塗ります。Y3が一番薄い色なので、まずY3で塗り、Y1、Y2と重ね立体感を出していきます。
背景が青色なので、補色である黄色を選び、よりキャラクターが目立つようにしています。
②青い海を塗っていく
キャラクター部分を塗り終えたら、次は背景の着色に移ります。
まずは、PB10を上2〜3センチの部分に塗っていきます。アルコールマーカーは乾くのが早いので、手早く塗り進めます。
PB10を塗ったら、上からBG68を重ねていきます。
PB10とBG68はムラになりやすいので、何度か塗り重ねてください。
下の方をBG4で塗っていきます。
海のグラデーションが完成です!ここから、波の模様を描いていきます。
また、水着が白でシンプル過ぎたのでY4でストライプ模様を描きました。
まずは、青のシャーペンで波模様の下書きをします。
直接白ペンで描いてもいいのですが、ある程度アタリを入れたほうが描きやすいです。
波模様は、いびつな楕円がいくつも重なった模様になります。
何も見ずに描くのは難しいので、「波 イラスト」などのキーワードで画像検索して、資料を見ながら描くと良いでしょう。
アタリに沿って、白のアクリルガッシュで線を描き入れていきます。
アクリルガッシュではなく、白いペンなどでも大丈夫です。
線と線が重なる部分は、太めに塗り重ねて、波のゆらぎを表現しましょう。
線を描き終わりました。これだけだと奥行きが無いので、影を描き入れていきます。
波の影は、BGⅡ03で描いていきます。筆ではなく、ペンの方を使いました。
白い線に沿って描くのではなく、ランダムに形を取っていきます。そのほうが、より自然な波を表現できます。
③仕上げ
全体を見ながら仕上げをしていきます。
まずは、浮き輪がシンプルすぎたので、同系色のオレンジで模様を描き入れました。
また、全体的に線が薄くなってしまったので、キャラクターのアウトラインを太めに描き直しました。
最後に、アクリルガッシュの白を散らして完成です!
いかがだったでしょうか?
グラデーションで最初にベタ塗りをして、白で波を描き入れていく方法であれば簡単に波を描くことができます。
海や水着は夏にピッタリのモチーフですので、皆さんもぜひ描いてみてくださいね!
(文・写真 / しんせつなペイト)
しんせつなペイト
会社員のかたわら画材に関するブログ『ペイトのすすす。』を運営。透明水彩やアルコールマーカーなど、画材全般についての情報を発信中!