Ohuhu イラスト講座
Ohuhuマーカーペンを使った透明感のある瞳・目の塗り方
今回は、Ohuhuマーカーペン 120色セットを使って青い瞳を塗っていきたいと思います。
グラデ塗りをすることで、アルコールマーカー初心者の方でも簡単に潤いのある目を表現することができます。
青い瞳は色々なキャラクターに応用できますので、ぜひ試してみてくださいね。
使用する色と画材
使用する色は、PB3 / PB6 / PB8 / PB7 / BG68 / BG4 / R18 / CGⅡ00です。
PB3 / PB6 / PB8 / PB7 / BG68 / BG4の順番で少しずつ明度が高くなっていきますので、塗り重ねていくことで濃い青→水色の綺麗なグラデーションを作ることができます。
R18は差し色に、CGⅡ00は瞳の影に使います。
マーカーペンの他にハイライトを入れるための白ペンもご用意ください。
線画用のペンやアルコールマーカー用の紙については、過去のメールマガジンでもご紹介していますので、ぜひご参考にされてください。
Ohuhuマーカーペンを使って目を塗っていく
今回はこちらの線画を使用します。青い瞳を塗っていくので、線画のペンも青い色を使用しています。
着色と線画が全く違う色だと線画が浮いて見えるので、同系色の色を選ぶのがポイントです。
①着色に入る前の事前準備
アルコールマーカーは乾くのが早いため、スピーディに塗ることが求められます。
特にグラデ塗りをする場合は、紙の上で違う色同士を馴染ませる必要があるため、先に塗った色が乾かないうちに次の色を重ねなくてはなりません。
ですので、着色に入る前に予め使うペンを決め、蓋を開けて使う順に並べて置いておくと慌てずに塗り進めることができます。
また、いきなり着色に入るのではなく、いらない紙などを使ってグラデ塗りの練習をしておくと仕上がりが想像しやすいですよ。
③PB6を重ねる
PB3の上にPB6を重ねて塗ります。PB3とPB6はほぼ同じ濃さの色なので、ここもあまり広い範囲を塗る必要はありません。
PB3とPB6は完全に円形で塗るよりも、少しランダムな形の方が動きのある印象の瞳になります。
また、ハイライトを入れる部分は紙の白さも活かしたかったので、あえて塗り残すようにしました。
⑤R18で差し色を入れる
瞳の下の方をR18で丸く塗ります。
ピンクや黄色などの差し色を入れることで、単調では無い目元になります。
ただし、差し色でも色が濃すぎたり、合わない色を選んでしまうと、そこだけ浮いて不自然に見えてしまうので、なるべく薄い色かつ馴染む色を選ぶ様にしてください。
⑦CGⅡ00で影を塗る
CGⅡ00で瞳の影を塗ります。影を塗ることで、瞳に奥行きと立体感が出ます。
影も、なるべく薄い色で選ぶようにしてください。
②PB3で一番濃い部分を塗る
では、早速着色に入っていきます。
まずはPB3を使って、瞳の中・中心より上の方を少しだけ塗ります。
濃い色を薄くすることは難しいですが、薄い色を濃くすることは後からでも可能ですので、濃い範囲が大きくなりすぎないように注意してください。
アルコールマーカーでグラデ塗りをするときのポイントは、濃い色から塗っていくことです。
濃い色→中間の濃さの色→薄い色の順番で、濃い色に重ねながら薄い色を塗ることで、ムラの無いグラデーションを作ることができます。
④PB8とPB7でグラデをなじませながら塗る
PB8とPB7は先程の2色よりも明るい色になります。
PB3とPB6の上から馴染ませる様にしながら、PB8→PB7の順番で塗っていきます。
瞳の中を塗るついでに、まぶたやまつげの部分も塗ります。PB3・PB6よりも、PB8やPB7の方が馴染みます。
⑥BG68とBG4で差し色を馴染ませる
R18で差し色を塗ったら、手早くBG68をPB8とPB7で塗った部分に重ね、更にBG4で差し色との境界まで塗ります。この時、R18の部分をすべて塗ってしまわないように注意してください。
BG4はごく薄い水色ですので、R18と重なってもあまり濁りません。また、R18が乾かない内に塗ることでBG4とよく馴染み、異なる色でありながらも違和感の無いグラデーションを作ることができます。
⑧仕上げのハイライト
最後に、瞳の中にハイライトを入れます。
先程塗り残しておいた白い部分に、被せるように白ペンで塗っていきます。
ハイライトの形は、丸や点など、ご自身のイラストに合うものであればどんな形でも構いません。
ここでは四角くハイライトを入れてみました。四角いハイライトは、瞳がガラスの様な質感になるので、透明感を出したい時には特にオススメです。
最近はまつげにもハイライトを入れるのが流行っていますので、お好みで入れてみてはいかがでしょうか。
また、瞳の中の情報量を増やしたかったので青ペンで虹彩を描き入れました。
完成図
左目も同じ様に塗り進めて、完成です!
ピンク色の差し色が入ることで、深みがありつつも可愛いらしい目元になったかなと思います。
瞳を塗る時にオススメの色の組み合わせ
紫色の瞳
Ohuhuアルコールマーカーには、他にも瞳の色に使える組み合わせが沢山あります。
カラー別に、グラデーションがキレイに作れたものを3つほどご紹介したいと思います。
神秘的な印象を与える紫色の瞳です。
R16 / P4 / P3 / R18の組み合わせで塗りました。
P4とP3に明度差があるため、少しグラデーションに工夫が必要です。
ポイントとしては、P4→P3→P4→P3…と複数回色を重ねること。P4をP3で伸ばしてあげるように少しずつ塗ることで、明度差があってもキレイにグラデーションを作ることができます。
赤色の瞳
燃えるような赤い瞳です。生き生きとした印象を与える情熱的な色ですので、強気なキャラなどにオススメです。
R8 / R3 / R12 / R18の組み合わせで塗りました。真っ赤、と言うよりは夕日の様なオレンジ系の赤い色です。
明度の差が均等なので、グラデーションが作りやすい組み合わせです。
緑色の瞳
落ち着いた印象を与える緑色の目です。
G7 / G6 / G9 / GY6の組み合わせで塗りました。
差し色で選んだGY6は、薄い黄緑色なので緑色と合わせやすい色です。
ここで使った組み合わせは植物を塗る時にも使えますので、ぜひ試してみてください。
Ohuhuマーカーペン 120色セットは、濃い色から薄い色まで満遍なく揃っているので、ムラの無いグラデーションが作りやすいです。
ここでご紹介したもの以外にも、様々な色のパターンで瞳を塗ることができますので、自分ならではの色の組み合わせを見つけてくださいね。
次回は髪の塗り方についてご紹介したいと思いますので、ぜひお楽しみに!
(文・写真 / しんせつなペイト)
しんせつなペイト
会社員のかたわら画材に関するブログ『ペイトのすすす。』を運営。透明水彩やアルコールマーカーなど、画材全般についての情報を発信中!